カリエール展

気付いたらもうすぐ終わっちゃうということであわててカリエール展へ行ってきました。
セピア色で描いていた人という事しか知らなかったのでどんな人かなーと思いながら観ました。
若い頃から晩年の絵が飾られていました。晩年と言っても50代で亡くなられていて若いですね。癌だったそうです。
 若い頃はうまさ技術的な所が目立って、晩年になると、人間の形や表情が抽象的というかになっていて。これはカリエールの意思なのか身体的なものなのか気になりました。でも、サロンから絵画表現の自由を求めて新しい公募展の実行委員として参加してるし、新しい表現を探求していたのかもしれません。そういう歴史は日本の公募展も同じだなと思いました。もっと自由に描きたいと考えて新しい公募展を作っていったところが。
 カリエールは家族愛とか親子愛を描いていたそうで、へーと思いました。あったかい感じの絵もあるんですけど、怖いなとか不気味に思えるような絵もあったからです。家族愛親子愛も描いていたかもしれないけど、単純じゃない感じがしました。家族や親子愛の間には色々な感情があると思うし、芸術面の探求もあったと思うし、複雑な感じがしました。
結局、なんでカリエールはセピア色で描いていたのか。説明読みはぐったかもしれません。子供用の解説ブックレット300円を買えば良かったです。前回の展覧会でも子供用解説ブックレット300円があって、もしかして損保ジャパン日本興亜美術館は毎回この300円のブックレットを作っているのかもしれません。薄いし分かりやすいし安いし好きです!
今回はポストカードだけ購入しました。ネリー(娘)の肖像が好きだったのですが無かったのでこれだけ。
ウジューヌカリエール  洗面 La Toilette     展覧会ポストカードより
ウジューヌカリエール 洗面 La Toilette 展覧会ポストカードより
あとはなぜか、グランマ・モーゼスというお婆ちゃん作家?のポストカードを買いました。アールブリュットの作家なのかな?ホッとする可愛い絵でつい買ってしまいました。いいなー、私もこういう絵が描きたいなと思ってしまいます。絵から楽しさと愛が伝わってきます。

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コメント: 2
  • #1

    やざわ (日曜日, 27 11月 2016 18:06)

    カリエール展観ていましたが、「セピア」の特色に“修復”も必要になってくるのかな、なんて素人考えをしたりもしたものでした。
    モーゼスお婆ちゃんの作品いいですね。どこかロシア絵画の雰囲気(叙情)がするのですが、とても好きです。それにしても75歳から(?)だとはすご~い !!
    みなとみらいの作品もお見事なスケールでしたね。お疲れさまでした。
    その前のコスモスphotoも、とても良かったです。個人的感傷ですが……。
    26日、新作2点拝見しました。甲乙つけがたく(むしろいま1点の方が好みかも)温もりと同時に貫禄を感じましたし、申し分なかったです。さすがです。
    これからもご活躍ください。また楽しみにしています。




  • #2

    岩井綾女 (木曜日, 01 12月 2016 21:20)

    やざわ様

    バーズ展に来てくださったんですね。ご来場ありがとうございました。
    今後も精進したく思います。宜しくお願い致します。